Works課題解決事例・VAVE提案事例
現在使用中の海外製カールコードに問題がないか調べて欲しい
- ニーズ
- トラブル原因がわからないため解析してほしい
- ソリューション
- 現在使用しているカールコードをお借りし、原因を究明。高屈曲性能のカールコードをご提案
| 課題内容 | 断線、信号の乱れ、ショート |
|---|---|
| 製品種類 | カールコード |
| 製品の用途 | 無線機器 |
相談内容
「業務用無線機に障害が生じるとのクレームがユーザー様からあり、
現在使用している海外製カールコードについて、問題がないか詳しく解析をしてもらえないだろうか」とメーカーの方からご相談を頂きました。
提案・解決内容
現行のカールコードをお借りして、電気試験の上、抵抗値異常が発生している場所を特定して分解調査をしたところ、軟銅線と銅箔糸がずさんに撚り合されている構成となっておりました。
そのため使い始めは問題なくても使用して応力が加わっていくうちに軟銅線が1本また1本と断線していき、
最後は強度のある銅箔糸のみでつながっている状態となって抵抗値が異常値になっていたことがわかりました。
また、絶縁体と導体が剥がれないほど密着していたため、絶縁体に掛かる曲げの応力がそのまま導体に伝わってすぐに断線する結果となったと推測されました。
さらにシース(外被)の偏肉がひどい状態でしたので、長期にわたって使用するうちに破れなどが発生することも想定されました。
弊社の現流品でユーザー様のご要望に適したケーブルがありましたので、そちらを提案させて頂き採用となりました。
備考
その後は特に問題なくクレームもなくなったと評価を頂いております。
ユーザー様は、海外メーカーに屈曲性能に強いケーブルと要求をしたとのことですが、とても高耐屈曲性ケーブルのノウハウがあるメーカーが設計したものとは言い難い仕様となっておりました。
高屈曲性能を出すためには決して導体構成だけではなくケーブル全体の構成を考える必要があります。
海外製のカールコードにではシースを高弾性の材質にすることでカールコード化しているものがよく見受けられます。
カールコードについてもただスパイラル状になっていればいいというものではなく、カールコードに適したケーブルというものがあります。
トラブルが発生する前に是非弊社にご相談ください。