Works課題解決事例・VAVE提案事例

はんだ付けの際に導体が折れにくいケーブルが欲しい

ニーズ
基板へのはんだ付けの際に導体が折れにくいカールコードが欲しい
ソリューション
導体構成から変更提案し、作業性に優れたカールコードを開発
課題内容 断線、配線作業、折れやすい
製品種類 ハーネス加工(アセンブリ)
製品の用途 通信機器

相談内容

本事例のお客様では、他社のカールコードを購入し社内で基板にはんだ付けをしておりました。その際、導体が折れてしまう事象が多く発生しており、作業性が
悪いというご状況にありました。メーカーに相談されましたが原因が明確にならないというお悩みを抱えておられました。

弊社なら何らかの答えを出してくれるかも知れないとのことで、ご相談いただきました。

提案・解決内容

ご訪問して現物を拝見いたしましたが、導体構成がはんだ付けにはあまり適さない「銅箔糸」であることがわかりました。
銅箔糸とは、電気用銅線を伸線、圧延したものを綿やポリエステルなどの中心糸にラッピングした導体のことです。中心糸がはんだなどの熱で溶解してしまうことで、薄べったい銅箔がはんだによって硬質となるため、非常に折れやすい状態になります。

弊社では銅箔糸をはんだ付けするための加工方法もありますが、装置の使用環境をお聞きすると、かなり振動する場所に取り付けるということでしたので、銅箔糸ではない屈曲性能の良い導体にてご提案し、ご採用頂きました。
また、これまではお客様のほうでカールコードのみを仕入れて加工をしていたとのことでしたので、端末加工も弊社で対応させて頂くことになりました。

備考

その後、基板はんだ付け時に導体が折れることはもちろんなくなり、さらに端末処理をする手間も省けたことで能率がUPしたとご高評を頂いております。

弊社では、使用用途、使用環境などをお教え頂ける範囲でお聞きし、長年の経験、知見をもとに後々に起こり得るトラブルも視野に入れて最適な仕様をご提案させて頂いております。